劇場版『ONE PIECE FILM GOLD』宮元宏彰監督と櫻田博之プロデューサーのスペシャルインタビュー後編!
劇場アニメ最新作『ONE PIECE FILM GOLD』が、ついに5月19日(土)21:00~全国フジテレビ系『土曜プレミアム』にて放送されます。地上波初放送を目前に控え、今作の監督・宮元宏彰さんとプロデューサー・櫻田博之さんにインタビューを実施!後編では、映画が完成した時の裏話や、映画本編に登場している隠しキャラについても語っていただきました。
本編を始めて見たときの、原作者・尾田栄一郎の反応は――?
――冒頭のショーシーンだけでなく、クライマックスの戦闘シーンも見どころが満載ですね。
宮元:クライマックスの戦闘シーンは、コンテを大幅に直した箇所です。尾田さんがネームの形で出してくれた直しを元にブラッシュアップした結果、ルフィとテゾーロの戦いが決着した後、エンディングに至るまでのテンポが格段に上がったので、いい仕上がりになったと思います。
――原作者・尾田栄一郎先生は本作の総合プロデューサーでもありますが、最初に作品をご覧になったとき、どのような感想を告げられましたか?
櫻田:頭から終わりまで完成した作品を、一度みんなで見る「0号試写」と呼ばれるものがあるんですね。私と監督が尾田さんの両隣に座って映画を観たんですが、我々は上映中もずっと緊張してるわけです。上映が終わり、客席がパッと明るくなった後、尾田さんがなかなか席を立たなかったんです。そしたら、ゆっくりと立ち上がって…監督に握手してくれたんです。その時、本当にほっとしたというか…。その後、別の部屋で最終版に向けて行った手直しや、会話の内容はしっかり覚えているのですが、そのとき尾田さんから個人的にどんな言葉をかけてもらったかは、未だによく思い出せないんですよね、緊張しすぎていたんでしょうね(笑)。
宮元:ぼくは覚えてます。「面白かったです」と言ってくれましたよ。
――尾田先生も満足の仕上がりだったわけですね。本編中には隠しキャラも登場するとのことですが、何かヒントをいただけないでしょうか?
櫻田:本編に登場するキャラクターをどこかに入れようということが決まりました。公式には、全部で7人います。
宮元:ヘラクレスン、アブサロム、ワンゼ、ゲダツ。海軍中将の桃兎(ももウサギ)と茶豚(ちゃトン)。あとはパッパグです。桃兎と茶豚、ヘラクレスンは比較的見つけやすいですかね。一番難しいのはパッパグ。どこかのモニター内に一瞬だけ出てくるので、探してみてください。実は、その他にパンダマンもこっそり登場します。
――なるほど! あらためて注目しながら見てみたいと思います。それでは最後に、ONE PIECE.com読者の皆さんへ、ひと言メッセージをお願いします。
宮元:シンプルな娯楽作品なので、固くならずに見て楽しんでもらえればと思います。また、何回見ても面白い作品になったと思いますので、劇場でご覧になった方もテレビで楽しんでください!
櫻田:冒険の舞台となる巨大船、グラン・テゾーロをまるごとCGでモデリングしたり、とてつもない規模のショーシーンを作ったりと、実写では到底できない、アニメならではの表現ができたのではないかと思います。それと同時に『ONE PIECE』本編ではできないこと、そこから半歩はみ出した新しい魅力の『ONE PIECE』も生み出せたんじゃないかと思っています。エンディング以外は本編ノーカットで放送されるので、テレビで初めて『GOLD』を見るという人も、存分にその魅力を満喫してください!
――宮元監督、櫻田プロデューサーありがとうございました!
『ONE PIECE FILM GOLD』は、5月19日(土)21:00~
全国フジテレビ系『土曜プレミアム』にて放送されます!